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人妻縄人形 第二章 淫華惑乱
第2章 縄炎(じょうえん)
 これからどうなるのか、由布子には容易に想像できた。


(あれで、静香と?いつもとご主人様が違う。けど、一年以上になるもの、、)


 由布子にふっと懐かしさが、甦った。
 同時に新たな快感への予感に肉体が反応するのを意識していた。


「ふふ、由布子、静香のバイブを抜いてやるんだ。手でも口でもな。ふふふ。」


「えっ、口?手でも?つまり、このままでってことですね。ご主人様、見ていて下さい。」


(口は、いや!ご主人様がお望みでも、私は手を使うわ。後でお叱りを受けても、今は、いやっ!)


 嫉妬の炎(ほむら)が彼女を焼き始め、一樹の目にもハッキリと認められた。


(ふふ、思った通りだな。由布子はヤキモチに負けたな。口でやれば俺が喜ぶのに、手を使う方を選んだんや。どうなるかな?まっ、楽しみが長く続くだけだかな。クククッ)


 ベッドでぐったりとなった静香の内腿に身体を潜り込ませ、後ろ手に縛られた両手を動かし、リモコンのコードをつかみをバイブ本体を引き抜こうとしたが、静香のヒップの下にコードが敷かれ引き抜けなくなった。


「由布子、そのままじゃ抜けないぞ。どうするんだね?フフフッ。」


 面白がるように言う一樹の言葉が、由布子の嫉妬に鋭い針を刺した。


「もう少し待って下さい。ご主人様、お願いします。」


「フフ、急がなくても良いぞ、由布子。ユックリの方が俺には楽しみが長く続くことになるからね。フフフッ。」


 軽く嘲るように言いながら、一樹はカメラワークを調整した。
 由布子の奥歯をコリッと噛み締め、上手くいかないもどかしさと悔しさをぶつけるように、静香の内腿の付け根に強引に手を回しバイブの根本をつかみ、一気に引き抜いた。


「ご主人様、抜けました。静香のお汁が付いてるはずです。確かめて下さい。」


 由布子からバイブレーターを受け取りながら一樹は、彼女の腰に手を回し、プルんとした柔らかい唇に唇を重ねた。
 一樹の舌を求めるように、由布子の舌と唇が動き二人の熱い時間を彼女に思い出させた。


「由布子、見なさい。静香のスケベ汁でヌラヌラ光ってるぞ。お前も欲しいのだろう、そいつがな。ふふふ、シャブリたいんだ、由布子。まだだ、さっさと静香と繋がるんだ。仕上げをしたら可愛がってやるさ、奴隷としてな、由布子。」
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