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はじめてをきみに
第1章 きみの名前を呼ぶ

キスするときに漏れるつややかな吐息とはまた違う、より深い官能に侵されつつあるその声に、興奮を煽られる。
もっとその声を聞きたくて、俺は両胸の乳首を人差し指でゆったり転がした。
羞恥のあまりか、両手で押さえられた先輩の口から、くぐもった喘ぎ声が漏れる。
「気持ちいいですか?」
「んんっ、あっ、やあっ」
「声、我慢しないで」
先輩は涙目で俺を見ると、ぶんぶんと首を横に振った。
そうだよな。そう言ったって、我慢してしまうのが先輩だった。奥ゆかしいのだ。
となると、俺が頑張るしかない。先輩が、声を我慢する余裕なんてなくなるほど、気持ちよくなるまで。

