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はじめてをきみに
第1章 きみの名前を呼ぶ

「先輩……」


俺は先輩の左胸を舌で攻めたまま、右手をそろそろと下降させた。


「んんんっ!」


もじもじと擦りあわせていた太ももを割って、ズボンの上からそこをぐっと押すと、先輩が驚きと快感の入り混じったような声を上げる。


押したまま何度か擦るように動かしたら、綿素材のズボンにじんわりと染みが広がり、俺の指を濡らした。


「胸だけでもうこんな濡れてる」

「んっ、もうやだぁ、こんなの恥ずかしくて死んじゃうよぉ……」

「感じてくれた証拠でしょ、俺はうれしくて死にそう」


言って、ズボンに手をかける。


「脱がしますね?」

「あ、あんまりじろじろ見ないでね」

「大丈夫、暗くてぜんぜん見えないから」


ぜんぜん、はちょっと盛ったけど。でもよく見えないのは事実だ。正直遺憾。


するするとズボンを引き下ろす。そして目の前に現れた先輩の下着に、俺は驚いた。


紫の生地に黒のレースがあしらわれた、色っぽい下着。しかも、いわゆるヒモパンというやつだ。


奥ゆかしい先輩の対極に位置するようなそれだけど、奥ゆかしい先輩に穿かれることでエロさが倍増している気がするから不思議だ。


相乗効果ってやつなんだろうか。



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