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はじめてをきみに
第1章 きみの名前を呼ぶ

俺は、先輩のナカから指を引き抜いた。


そして、下着を押し上げて自己主張しているそれを引っ張り出した。


俺史上、間違いなく今、いちばんかたくそそり立つそれを軽く扱く。と、熱視線を感じた。


顔を上げると、先輩が顔を真っ赤っかにして、俺のイチモツをじっと見つめている。


「あんまり見ないで。恥ずかしいから」

「あっ、ご、ごめん!」


ほんとうは、視姦されてるみたいでけっこう興奮するんだけど。


そんな変態チックな本音は言えない。先輩に引かれてしまう。


俺は、持参したゴムを手早く装着すると、改めて先輩を組み敷いた。


「……いいですか?」


尋ねると、先輩は何も言わず、やっぱり真っ赤な顔で俺をじっと見つめる。


「大丈夫、怖くないよ」の意味で、キスをしようと顔を寄せた瞬間、先輩は突然、俺の首に腕を回して引き寄せ、ちゅ、と唇を奪った。


「……いいよ」

「先輩……」

「なるべく優しくしてほしいけど、翔太の好きなようにして、いいよ」

「~~~~っ」


あー、もう、これだから、この人は。


「壊れてもしりませんよ」


いとおしくて、仕方がないんだ。



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