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はじめてをきみに
第1章 きみの名前を呼ぶ

俺は上体を倒して先輩にキスをした。


舌を絡めて、吸って、ひとしきりその味を堪能したあと、唇と唇がかすめる距離でささやく。


「先輩ごめん、気持ちいい、イッちゃいそう」

「いいよ、わたしも、もう……っ、」

「ちょっとだけ、俺の好きなように動いていい?」

「うん、うん……っ」


こくこくと愛らしくうなずく先輩が、なんだか、もう、好きで好きでたまらなくて、俺はもう一度その唇にキスをした。


そして先輩の両脚を抱え込んで大きく開かせ、一度ギリギリまで引き抜いたそれを、力いっぱい、最奥に向かって打ち付けた。


「あああんっ!」


パンッ、と肉のぶつかり合う音と、先輩の甘い鳴き声が同時に響いた。それは快感になって全身をゾクゾクと駆け抜け、俺を容赦なく高みへと押し上げていく。


引き抜いて、打ち付けて。また引き抜いて、打ち付けて。そのたびに先輩の鳴き声はとろけるように甘さを増し、結合部から聞こえる水音はどんどん淫靡になる。


ああ、もう、だめ、気持ちいい。気持ちいい。



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