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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

「……ねえ」
「は、はい」
全体重でのしかかって、無理やり押し倒した遼平の肩を、左手でがっしりとベッドに縫い付けて睨みつける。
低い声で呼びかけたら、遼平の裏返った声が返ってきた。
ほんとは両手で押さえつけるか紐で縛るかしたいくらいだけれど、ヴヴヴヴと強く震えるピンクローターを握っているから、右手は使えない。
でも、この怯えた様子じゃ、こいつは逃げない。
遼平は、茶髪イケメンというチャラ男の見た目を被った、超がつくほどのヘタレだ。
あたしは右手の中でハッスルしているそれをぶんぶん振り回しながらまくしたてる。
「何が『何も見てないからおれ』よ。誰のせいで、あたしがこんなもん使って自分を慰めてると思ってんの? もう堪忍袋の緒が切れた。今日という今日は逃がさん」
「亜衣、おおお落ち着け」
「据え膳がこんなに前のめりになってんの。男なら黙って食いなさいよ」
「分かったから、1回放して? ちゃんと話そう」
「ああああもう、四の五の言わずにち○こを出せ!」
「うわあ! ちょ、ま、……あ!」
遼平の必死の制止は無視した。
力任せにズボンを脱がせ、下着の上からそれの先端にローターを当てると、彼の口からつやめいた吐息が漏れる。
「気持ちいい?」
「マジでやめて……、……っあ」
ローターの動きに合わせてみだらに揺れる彼の腰に、少しずつ心が満たされていく。

