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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

「…………」

「…………」


……状況を整理しよう。


時刻はまだ夜の7時。


バイトをしているはずの遼平が、なぜか目の前にいて、「ただいま」の「ま」の口の形を留めたまま、あたしを間抜けな顔で見ている。


あたしは、部屋着のズボンとパンツを膝までずりおろして脚をだらしなくM字に開き、蜜でぐちょぐちょのそこを遼平の目前に晒している。


ついでによだれ垂れ流し状態の恍惚の表情もばっちり見納められ、右手にはいまだ元気に稼働中のピンクローター。


ヴヴヴヴ、という低い振動音だけが部屋の静寂を揺らしている。


うーん、なるほど。


死にたい。



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