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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

「うわあああああ!」


先に動いたのは遼平だった。


状況を把握するやいなや、焦ったような声を上げてあたしに背を向け、扉に腕をつき顔を伏せる。


「ごめんごめんごめん! いやまさかこのようなことが起こっているなどとは露知らず! 申し訳ない!」

「遼平、」

「いやマジで悪気はなかったんだ、バイトの代役頼まれて、断りきれなくて行こうかと思ったけど、やっぱり亜衣の誕生日祝いたいし、さっきの電話も気になるしで、他の代役見つけてやっとこさ帰ってきたという次第で、」

「遼平……」

「ほんとごめん! もとはといえばここ亜衣のうちなんだし、ノックぐらいするべきだったよな! うん! 無神経でごめん! 何も見てないからおれ! とりあえずコンビニとか行ってくるからぜんぜん続けて!」

「…………」


一瞬許そうかと思ったけど、その思いはほんとうに一瞬で消えた。


消えたどころか、「何も見てないからおれ!」のくだりであたしの中の何かがプチンと切れた。


あたしは音もなくゆらゆらと立ち上がり、後ろを向いてヒイヒイ言っている遼平に近づく。



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