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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

あたしは精一杯手を伸ばして、太ももに当たっている遼平の硬いそれを、優しく握った。
「あっ」
不意打ちの刺激に、遼平が一瞬愛撫をやめ、切なげな声を漏らす。
「亜衣……?」
「遼平、いれて……?」
「……っ」
ごくり。また、遼平の喉が鳴る。
あたしは、へろへろの体に鞭打って上半身を起こすと、ベッド脇の引き出しからコンドームをひとつ取り出した。いつしてもいいように、同棲を始めたばかりのころ買ったものだ。
袋を破り、遼平のかたく反り立ったそれにくるくると装着する。……これでよし。
「遼平……、きて?」
上半身を起こしたまま、唇を寄せて、重ねる。
「……っ、亜衣……!」
すると遼平は、重ねた唇をちゅうっと押し付け、今日いちばんの荒々しさであたしを押し倒した。
そして――、
「んんんん! あ、あああ、」
かたいそれの先端を、あたしの濡れそぼったそこに擦りつけると、ずぷぷぷ、と一気に押し入ってきた。

