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はじめてをきみに
第3章 愛はやさしくない

「あ、あの、ヒロくん……」
「男のこれ咥えるの、俺がはじめて?」
腰を揺らして、その柔らかな頬に擦りつけながら訊いたら、顔を真っ赤にしてわずかに頷いた彼女のいとおしさといったら。言葉にならない。背筋を駆けるのは興奮というより、もはや快感だ。
俺はこれ以上ないほどの満足感に侵されながら、やっぱり低い声でささやいた。
「じゃあ、俺が教えてあげる」
自分でも自分がよく分からない。この気持ちはなんだ、と、思春期まっただ中の少年みたいなことを考える。でもすぐにやめた。本能が迫りくる。思考が追い付かない。
とにかく、切なくてたまらないんだ。
もうなんでもいいから。
俺に、茉由を奪わせて。
「あつい……」というのが、俺のそれに触れた茉由の第一声だった。
とりあえず好きに触ってみて、と促したら、茉由は恥じらいながら、しかしそれほどためらいはせずに、そっと先端に指の腹を這わせた。皮をぐにぐにと動かしながら次第にてのひらを竿に移動させ、かなり遠慮がちに上下に擦る。
白い両太ももの向こうに覗く、ぷるぷる揺れる小ぶりな胸のそのまた向こうで、「かたい……」とつぶやく茉由の目は、好奇心と興奮でうっとりと濡れているように見えた。それだけで、俺のがさらに元気になる。
「あ、また……」
「茉由、先っぽ舐めて」
「……はい」
「……っ」

