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第2章 十年振りのバースデーカード

良く見たら、箱の内側にビニール袋に入ったカードが入っていた。



取り出して見ると、青色のシンプルなカードの中に見覚えのある文字が書かれていた。




『お誕生日おめでとう、剛さん。


随分と長い間、貴方にお会いしていませんが、お元気にしていますか？


……体には気を付けて、たまには連絡を下さいね。


菊野 』






最後の名前が目に入った時、俺はカードを手にしたままテントの外へ飛び出していた。