この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第40章 更に抉られる、傷痕


――そうだ、もし、また彼にあの瞳で見詰められたら、拒めるの?


切れ長で、キツい印象の瞳が時に優しく甘い色を帯びる瞬間がある――彼が、私に笑いかける時にはいつもそうだった。

困惑したような、哀しいような、嬉しいような――幾つもの感情が混ざりあった瞳の色。



またあの瞳を間近で見てしまったら、正気でいられるの――?



しゃくりあげていると、ハンカチが差し出された。

花野が静かな目で私を見詰めている。

まるで何もかもを分かっていて、それで黙って見守っているようにも見えた。

ハンカチで目尻を押さえ、震えてしまい泣き止む事が出来ない私の肩を軽く叩き、一言だけ言った。



「少しの間、皆がそれぞれ距離を置いたほうがいいわ」





/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ