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愛しては、ならない
第40章 更に抉られる、傷痕
ピンポーン
「はっ……、きっとピザだわ」
慌てて部屋から出ると、祐樹が飛んできて私を手で制した。
「俺出るよ。ママはいつも相手を確かめずにドアを開けるから危ないし」
「う……そ……そう?」
祐樹が代わりに応対して代金を払って、配達員に「ぼく、小さいのに偉いね――」
と誉められ得意そうに笑っていたが、ピザを受け取りドアを閉めると頬を膨らませて憮然と呟いた。
「俺、ぼくって呼ばれるような年じゃないのに!
それに、小さいのにとかさあ、何気にあのおにーさん俺のコンプレックスを刺激するようなことばかり言っちゃって――っ」