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愛しては、ならない
第40章 更に抉られる、傷痕
――今日の彰とのセックスも、最高に気持ちよかった、と彼女は暗い天井を見上げて思いしていた。
パパもママも、自分達のお店の仕事の事で一杯で、まさか娘が学校帰りに男子とそんな事に耽っているなど夢にも思わないだろう。
ああ、剛君に会いたい――
彼に抱き締めてもらって、烈しくキスして、そのまま滅茶滅茶に抱かれたい。
彰とのセックスも気持ちが良いけれど、本当に抱かれたいのは剛君なんだから……
剛君は、あの女――菊野とどんな風に抱き合うのだろう?
ほんの少し思いを巡らせただけで、どす黒い嫉妬に全身が焼けそうになる。
「あの女……っ」
清崎は、鞄を壁に叩きつけた。