この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第42章 最初で最後の……



彼の肩越しには青空が見え、少し離れた所からジェットコースターの音と狂乱の悲鳴が聞こえてくる。

スカートから出ている脹ら脛に芝が触れてチクチクするが、彼に頬をそっと撫でられ、甘い震えに身体の感覚が支配される。

くるりとした彼の栗色の前髪が私の額に触れる程に彼は私に近付いて小さく囁いた。



「……お願いします……今だけ……何もかも忘れて……僕の恋人になって」

「……っ」

「菊野さん……菊野……」

「あっ……」



彼の唇が額に、頬に、顎に落とされ、くすぐったさと込み上げる寒気に身体が震える。



「貴女が好きだ……」



彼は、私の首筋にはらり、と舞い落ちた木の葉を指で掬い取ると、自分の唇を其処に押し当ててきた。


/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ