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愛しては、ならない
第43章 こわれる
恐る恐る毛布を捲り自分の身体を見てみたが、服はちゃんとしていた。
彼が直してくれたのだろう。
――貴女が好きだ――
確かに言われた。
森本に。
信じられない思いと戸惑いと、写真を消すかわりとは言え彼の指に絶頂に連れていかれた事への罪悪感を今頃になって感じる。
本当に、私は何をしているのだろうか……
思わず自分の身体を自分の腕で抱き締めると、隣で彼が伸びをして起きてきた。
「……おはよう、じゃあないね。
どうしたの……寒い?……ごめんね、僕が我慢できなくてこんなところで……」
眩しそうに目を細め、愛らしい笑みを浮かべて、私の髪に触れた。