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愛しては、ならない
第7章 遊園地での賭け②




「嬉しいねえ祐樹……
今日は沢山遊ぼうね?
朝御飯の前に、お顔を洗ってらっしゃい」


「はあい」



祐樹は元気に返事をして洗面所に駆けて行く。



私はご飯が冷めたのを確かめ、解した焼きシャケを具に入れて握る。



小さな祐樹の口のサイズに合わせた可愛らしいちんまりした握り飯が白い皿の上に並べられていく。



今日は快晴で雲ひとつない遊園地日和だ。



自分の体調も良く祐樹もご機嫌で、持っていくお弁当の出来映えもなかなかだ。


甘く、フンワリと焼き上がった卵焼きをひとつ口に含み私は頷く。



「準備は完璧ねっ!
あとは、剛さんをどうやって笑わせるか、だわ!」


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