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愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
『笑いすぎ――っ!』
『ごめん……ごめん、夕夏』
首を絞めてくる彼女に笑いながら詫びると、彼女は突然手を離して黙りこんだ。
その頬も、首筋も胸元も鮮やかに染まり、とても綺麗だ、と思った。
そう言おうとして口を開きかけると、毛布を掴んで頭まで被ってしまう。
『夕夏?』
『……』
『眠いの?……まあ、そうだよな……何度も疲れさせる様な事をしてごめんな』
『……』
『じゃあ……お休み』
『――謝らないでよ!』
彼女は怒鳴り、毛布から顔を二ョキリと出すが、目が合うとまた顔を引っ込める。