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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③
それから祐樹と剛はゴーカート対決に熱中し、私は柵の外から写真を撮りながら二人を応援した。
その後もミニコースターやミニ電車、空とぶバンビに乗って、祐樹はすっかりご機嫌だ。
池の前の芝生にシートを敷いて、私達はお弁当を食べた。
祐樹は思い切り遊んで、お腹が余程空いていたのか、良く食べた。
剛も沢山食べてくれたので、用意したお昼はほぼ無くなってしまった。
空になった弁当箱を見て、私は感激する。
「うわ~!
気持ちが良いわね~!
祐ちゃんは好き嫌いあるし、悟志さんもカロリーを気にして腹八分目とか言ってこんなに食べないのよ~!
やっぱり育ち盛りの男の子って感じね!
作り甲斐があるわあ~」
「ご馳走さまでした」
剛は礼儀正しく掌を合わせ私に頭を下げるが、私は吹き出した。
「もう~!
なんだか照れちゃう……
私に拝まなくてもいいのよ~」