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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③
祐樹が見ている……
泣いたらいけない、と思うのに、涙と嗚咽を止める事が出来ない。
「ママ……どうしたの?
大丈夫?」
祐樹が、身体を起こしてハンカチで私の涙を拭ってくれる。
剛はどんな表情で居るのだろう。
怖くて、見れない。
私は、なんとか笑顔を作ろうとするが、無理だった。
「どこか、痛いの?
病院行こうか?」
「ゆ……うきっ」
私は、目をクリクリさせて真っ直ぐに見つめてくる祐樹の頭を撫でた。
――何処か痛いの?
うん……痛いの……
胸が、堪らなく痛い……
拒絶されるのは、辛い……
好きな人に、こっちを向いて貰えないのは、辛いよ……