この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第55章 ウエデイングブーケ



あの電話が、私たちの最後の会話なのだ、と思っていた。

真歩は剛の家庭教師も辞め、真歩が登録していた家庭教師協会からは別の教師を紹介されたが、肝心の剛が家庭教師を続ける事を辞退したのだ。

剛はあの日、私を何度も抱いてから家を出ていき、戻ってこない。

花野とは既にそういう話をしていたらしく、彼は一軒家で一人暮らししながら新しい学校へ通った。

荷物を取りに来る時に会えるかも知れない、と期待していたが、剛は来ず、代わりに貴文がやって来た。

剛は余程私に会いたくないのだろうか、と激しく落ち込んだが、それも当然の話だった。

私が彼に言った酷い言葉を思い返すと、我ながらよくもあんな台詞を言えたものだ、と思う。

彼に抱かれている内に、また愛の言葉を言ってしまいそうになる自分を塞き止めるために、彼が躊躇なく私から去っていけるように、わざと酷い事を言った。




――祐樹と同じ顔をした貴方に抱かれるのが気持ち悪い……と。


/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ