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愛しては、ならない
第61章 愛しては、ならない




彼女の小さな掌が頬に触れ、もっと小さくてか弱い指が俺の瞼をなぞった。

微笑んでいるようにも、泣きそうにも見える。

まるで俺の瞼に大切な何かが付いていて、それが取れかかっているのを必死に阻止しようとするかのように真剣な眼差しで、指を繊細に動かしている。

俺は暫く動きを止め、そんな彼女をじっと見詰めた。

どんな些細で小さな仕草も、彼女の何もかもを見逃したくなかった。



「……剛さん……は」



繋がったままで、不意に彼女が遠慮がちに小さく訊いてくる。

俺は、首を傾げて彼女の目を覗きこむ。



「……うん?」



――何を聞きたい?

何でも答える。

貴女が知りたい事で、俺が答えられる事なら、何だって……



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