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愛しては、ならない
第63章 once again



「うわあ……」



よく分からない状況の中で不安は大きかったが、ワンピースの可愛さに胸が踊る自分に呆れる。

そっとベッドから降りて、ドレッサーに自分を映して見るが、サイズもぴったりだった。

背中に大きなリボンが付いていて、そのキュートさに溜め息を吐いてしまう。



「こんなに可愛いデザイン、絶対に自分じゃ選ばないし……」



私はベッドで口を開けて眠る悟志をチラリと見て複雑な思いだった。

やはり、これは悟志が着せてくれたのだろうか。

こんな可愛くて高級そうな服をわざわざ選んで買って私に――?

何故だろうと単純に思う。

私の誕生日はとっくに過ぎているし、なんのつもりでこんな事をするのだろうか?


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