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愛しては、ならない
第9章 遊園地での賭け④
(きゃああ――――っ)



私は顔を掌で覆い叫んだ。



巨木の化け物の高笑いが響く。


あまりのおぞましいその声に耳を塞ぐが、鼓膜の中から声は入り込み、私の身体を恐怖で支配しようとする。




『ほ~ら……
無茶な事をしようとするから、こういう目に遇うのさ……
お前もわかっただろう……
怖がりな甘ちゃんは、とっととお家にお帰り……ヒーッヒッヒ』




私は、キッと巨木を睨み、言い放つ。



(私は――
あきらめない!
……何があっても……
後悔しない!)



『ほう……?
その身体を引き裂かれてもかい?』



巨木は、眼を緑に光らせ、枝の触手を伸ばし、私の喉元を突っついた。



(――こ、こんなの平気よ!
どうせ夢なんだからっ!)


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