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愛しては、ならない
第9章 遊園地での賭け④
私は自分の掌を眺めた。
夢の中で、手を伸ばしたが、何か掴めたのだろうか?
寝返りを打つと、壁の時計が目に入った。
――二時?
二時とは、夜なのか昼間なのか、遮光のカーテンをピッチリ閉めているから分からない。
私は、震える二の腕に力を込めて何とか起き上がると、ベッドから降りた。
いつの間にか、パジャマに着替えさせられている。
真新しい、赤とピンクのギンガムチェックのショートパンツのパジャマだ。
襟ぐりが開いていて、胸元には可愛いリボンが結ばれている。
(……なんか、女子高生が着そうなデザイン……
ママが買ってくれたのかな?)
私はよろめきながら、カーテンを開けた。
外は真っ暗だった。