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愛しては、ならない
第9章 遊園地での賭け④
ポツポツと灯りが点る景色を見ながら、剛の事を考えた。
勇んで遊園地に誘ったのに、お化け屋敷で倒れてしまうなんて……
剛の声がして、悟志に抱き締められた記憶があるけれど、一体あれはどういう事なんだろう。
悟志は、遊園地に行けないと言っていたのに……
剛は、今頃眠っているだろうか……
今度という今度は、完全に呆れられただろう。
(私が誘ったのに、こんな事になってしまって、申し訳なかったな……)
園長先生にも、謝りに行かなくてはと思い、私は自分のバッグを探り、スマホを出した。
ピカピカ光っている。
真歩からのメールだった。