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愛しては、ならない
第9章 遊園地での賭け④




喘ぎながら私は、今までの自分には考えられない事をしている自分に、今更呆然としていた。


自分から、更なる快感を求めてはしたなく腰を振るなんて――


私は、悟志以外の男性を知らず、悟志も今までは私を腫れ物を触る様に扱っていたのだ。


こんなに熱く、烈しく求められる事が、男女の
”愛している”
という証明なのだろうか。


こんな感覚は、今まで、知らなかった。


切なく、熱に浮かされた様な悟志の瞳は潤み、私を見つめ、愛を囁く。


「可愛いよ……
好きだ……菊野……」



悟志に一層深く貫かれ、大きく揺さぶられ、私は呼吸するのさえ困難になり、ただ快感に喘ぐしかない。



「あ……っ……やあっ……」


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