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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ



仕事の忙しい悟志は陣痛からお産まで付き添えなかった。


ママが側についていてくれて腰をさすってくれたり、言葉を掛けてくれたのがとても有り難かったけれど、初めて経験する身体を千切られてどこかに飛んでいきたいのに何処にも行けずに縛られている様な苦しみに、私は絶叫した。


「あまり騒ぐと体力が持ちませんよ」


「力を抜いたほうがお産が進みますよ」



と、看護婦さんに言われたけれど、私は痛みに叫ぶしか出来なかった。


こんな苦しみが続くなら、もう死にたいと思ってしまった。


そうして丸二日間陣痛に苦しんで、ようやく生まれたのが祐樹だった。


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