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愛しては、ならない
第12章 その花は、手折(たお)られて
「あの可愛いかったお嬢さんが……こんな厭らしい身体になるなんて……
ふふ……」
悟志は頬に触れ、口付けてくるが、私は彼の首にしがみつき、煽る様に耳元に囁いた。
「……お喋りより……
早く……滅茶苦茶に……して」
悟志が息を呑む気配がして、直ぐ様ショーツが足首まで降ろされ、一気に貫かれた。
「――あ、ああああっ」
目を閉じていても、囁かれたら、恋しい人の夢から醒めてしまう――
だから、私は悟志を黙らせたのだ。
悟志は、早くも興奮の頂点に居る様だった。
私は、悟志に抱かれる内に、彼を猛らせる仕草や態度、言葉を自然と覚えて行った。
多分、今の囁きは効果満点だったのだろう。
硬く熱い、今にも爆ぜそうな猛りが私の中で暴れている。
ベッドが壊れそうな程に烈しく軋み、私の身体も揺れ、もう何も考えられない。
――考えたくない……
今は、嘘でも、幻でも……
彼の夢を見ていたい――
「ああ……あんっ……
やあっ……!」
私は、声を抑える事も無く啼いた。