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愛しては、ならない
第13章 甘い、地獄の日々
悟志は、寝室のドアを開けようとするが、私は激しく抵抗する。
「つ、剛さんの……
朝の支度を手伝わないと……」
悟志の目の中に、烈しい焔の様な煌めきが見え、ドキリとすると、唇を唇で塞がれた。
「――っ……んん……」
私は壁を叩き、足をばたつかせながら彼の目を見ながら首を振る。
だが、いつもの優しい悟志ではなかった。
夜、私を抱く時に時おり感じる怖さとはまた違う。
(――悟志さん……
何を考えているの?
いつも、子供達に悟られない様にって……
気にしていたのに……)
唇を塞がれ、私は喋る事もままならず、虚しい抵抗を続ける。
悟志は、黙って口付けながら私を見ていて、その目の冷たさに、ゾッとする。