この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第13章 甘い、地獄の日々




「――私、に……?」


二人の会話を聞き、私は顔を上げ剛を見た。


剛が一瞬優しく笑い、胸が疼き、それ以上見ていられなくてまた私は顔を臥せる。



「――菊野」


悟志の声に、また震えてしまう。


振り返らない私に溜め息を吐くと


「今夜は遅くなる……
夕食は要らないよ。
先に休んでいなさい……
じゃあ、行ってくるよ」


と言い、玄関へ歩いて行ってしまった。



程なくしてドアが閉まる音がして、悟志が仕事へ出掛けたのだ、と私は悟り、一気に身体の力が抜けた。



剛は菊野の身体の柔らかさや、肌の滑らかさ、甘い香りに気が遠くなる寸前だったが、彼女を離すのが忍びなくて、抱き締めたままで居る。



――今離したら、もう触れる事は叶わないだろう。

そうなら、もう少しこのままで……



そう思い菊野を抱いていたが、突然腕の中ですっとん狂に叫ばれて、剛は思わず離してしまった。


「あああ―――っ!」



菊野は、剛が離した途端に叫びながらキッチンに走って行ってしまった。



/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ