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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ



流産してから私は体調が芳しくなく、母が心配して

「暫く祐樹を預かるから、ゆっくり休んだら?」


と言ってくれたのだが、まだ四歳で可愛い盛りの祐樹と離れて暮らすのは寂しいし、祐樹も

「ママと離れたくない」


と嫌がった。



丁度その頃、実家の父は仕事で海外に行き不在で、悟志も北海道に長期出張が決まったので、西本の家は男性不在状態が確定する。


母は、目を輝かせて私に提案した。



「ねえ、郊外にずっと使っていないお家があるのよ。
あなたが小さな頃はそこに住んでたんだけど、覚えてないわよね?
……大きな公園も近くにあるし静かないい処よ?
リフォームもしてあるし……
たまには誰かが住んであげなきゃお家も可哀想よねえ!祐樹?」



「ウンウン。カワイソウよねえ~」


祐樹はまた母の口調を真似る。


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