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愛しては、ならない
第16章 貴方との夜

剛は首を傾げ、私をじっと見る。
その視線が短パンから出た太股に注がれているのに気付き、私はドキドキしてしまう。
結局、例の部屋着を着た私は大きめのサイズのグレーのパーカを被っていたが、下はそのままなのだ。
(やっぱりスウェットのズボンを穿くべきだったかしら……
足太いとか思われてたらショックだな……)
「菊野さんは、若くて可愛いですよ」
「んぐっ」
私は緑茶が変なところに入ってしまい噎せる。
「大丈夫ですか?」
「ぐほっ……ぐっ……
つ、剛さんたら、本当に、お上手……
ゲホ」
剛は薄く笑いながら尚も言った。
「ショートパンツ、可愛いですね」
「――っ」
急に恥ずかしくなり、私は思わず手で足を隠す。

