この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
つるんとしたあどけない顔には似合わない、頑なな感情が渦巻いている様な気がするのは、その瞳がとても冷たく輝いているからだろうか。
そして何よりも私の心を捉えた事実。
輪郭に、眉の形に、目鼻立ち……
祐樹にそっくりだった。
(……見付けた。
私がずっと探していた、ふたごの片割れ……
祐樹のきょうだい……)
私は、その場で園長に言った。
「あの男の子を……
私達の家族にしたいです」
女の子を探していたのだが、祐樹を説得して剛を養子に迎える事を納得させた。
祐樹は頬を膨らませて言った。
「……女の子がいいのに」
「うん、女の子も可愛いよね?
けど……お兄ちゃんなら、祐樹の好きな“お面ヒーロー”ごっこだとか一緒に出来るし、キャッチボールもパパと三人で出来るし!」
祐樹は目を輝かせた。
「そうかあ……そうだね!あと、ピアノ教えて欲しい!」