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愛しては、ならない
第17章 貴女との夜に
ごくごく細い肩紐には花のモチーフの飾りが散りばめられ、総レースの布地は菊野の肌を透けさせ、美しい乳房の形が微かに見えてしまう造りだった。
胸の突起だけは辛うじて隠れているが、可憐で淫らなその姿に、俺は一気に興奮の頂点に達してしまいそうになり、思わず呻いた。
「くっ……菊野さ……
堪りません……っ」
「えっ……な、何が……」
彼女が何かを言う前に、俺は胸の膨らみに顔を埋め布の上から口付けた。
「やっ……だめっ」
「やっぱり、俺を誘惑してるんじゃないですか……」
「や……あんっ」
上擦る声で耳に囁くと、彼女は甘く喘ぐような声を上げ、俺に消えない火を点けてしまう。