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愛しては、ならない
第17章 貴女との夜に
舌を割り込ませ、咥内を凌辱していく内に、彼女の身体の力が抜けていく。
唇を離すと、組み敷かれた彼女がうっとりと目を潤ませてこちらを見詰めていて、俺の胸は痛む程にときめき、身体の中心が疼いた。
「……わ、私、分からない……
何故、今こんな事になってるのか……
私っ……」
彼女が、唇を震わせまた涙を流す。
「――俺が、貴女に恋しているからです……」
俺は、自分のシャツのボタンを外しながらベッドに沈む小さな彼女を見詰める。
彼女は染まった頬を更に鮮やかに綺麗に染め、俺を見上げているが、その胸の中では何を想っているのだろうか。
俺は、貴女が好きだ。
少女の様なその身体をそっと大切に包みたい。
俺を欲しいと叫ばずにいられなくなるまで滅茶苦茶に乱したい。
相反する矛盾した気持ちと欲望。
だが、これが俺の本心なのだ。
貴女を奪うだけの力を何も持たない俺は、ただ愛を囁くしか出来ない。
俺は、言った。
貴女に恋を告げた。
貴女はどうなのか。
――俺を、どう想っている?