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愛しては、ならない
第17章 貴女との夜に
俺は、熱いシャワーを頭から浴び、噴き出した精を洗い流そうとするが、既に下半身は硬く大きく姿を変えていた。
「くっ……」
半端に昂ったまま、果たされなかった欲を解き放つように右手でたぎる獣を握り、直ぐ様烈しく動かし俺は呻きながら快感に酔う。
菊野の潤んだ眼差し、紅く染まる肌、甘い溜め息が蘇り、無意識に彼女を呼んでいた。
「菊野さん……っ……
菊野……!」
『ああ……ああんっ』
彼女の窪みに獣を押し当てた時の雷に打たれた様に身体が痺れ、経験した事のない堪らない快感や、その時の彼女の啼き声を思い出しながら、俺は右手を動かす。
掌の中で増大し時折痙攣するように震えるそれは、少しずつ欲望を垂らして指の滑りを善くし、快感に拍車をかける。