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愛しては、ならない
第4章 ボーイ・ミーツ・ガール
両親は、剛を可愛がったり、いたぶったり気分次第だった。
身体に痕が付くまでの暴行はしなかったが、それは何かあっても証拠が残らない様にする為にだった。
剛を家に残し、両親は何日でも平気で帰らずにいた。
その間、剛は家にある食べ物を探して自分で作ったりして凌いでいた。
両親は剛が衰弱して死んでしまう事にならないように最低限の食べ物は残して居たのだ。
それは親としての僅かな愛情だったのか、それとも自分達が犯罪者になりたくない、非難されたくないという利己的な考えだったのかは、分からない。