この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第19章 恋の業火



「昨夜の事を忘れたんですか……?
俺の身体は、貴女が欲しくて張り詰めたままです……」



「……っ」



逃げなくては、と思うのだが、それよりも彼の苦しげな潤んだ瞳に魅入られてしまい動けない。


剛は唇に触れていた指を、私の首筋に滑らせた。


擽ったさに身を縮めたが、その指の熱さにふと違和感を覚え、私は腕を伸ばし彼の頬に触れ、額にも触れてみた。



剛はピクリと身体を震わせ囁くが、呼吸が荒い。



「……菊野さんから触れて来るなんて……
思いませんでした……
大人しく、俺に抱かれてくれるんですか……?」





「――やだっ!
凄い熱……!」



剛の胸を軽く突き飛ばすと、彼は呆気なく私を解放した。
恐らく熱で身体が言うことを利かないのだ。


私はベッドから降りるとドアまで小走りして彼から逃げた。



「……菊野、さ」



剛は起き上がるが、こめかみを押さえまたベッドへ倒れた。


私はドアノブを持ち彼を振り返る。



「取り敢えず氷枕と、飲むものを持ってくるわね……
今日は無茶したらダメよ?」


/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ