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愛しては、ならない
第20章 恋の業火②
脆い硝子細工を扱う様に触れられ、熱く見詰められ、私は恍惚の一歩手前だったが、ふと彼の体調の事が気になり、聞いてみる。
「……ね、熱は?」
「……下がったみたいです……
菊野さんのお陰です」
彼が、優しく目尻を下げ笑い、私も安堵して笑う。
「そう……良かった」
「良くなかったかも知れませんよ?」
「……?」
彼は、悪戯な光を目に宿らせると、私の腕を一纏めに掴み、自由な方の手をスカートの中へと差し入れ、太股に触れた。
「やっ……」
「元気になると、こういう事をまた企むかも知れません……」
「つっ……剛さん!
止め……ダメえっ!」
必死に脚をばたつかせるが、スカートが捲れ上がり、下着が露になってしまい、私は余計に慌てる。
剛が目を見開き喉をゴクリと鳴らすと、天井を仰ぎ歯を食い縛った。
私はその隙にスカートを直し、逃げようと身体を起こすが、剛に肩を押されまた倒される。