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愛しては、ならない
第21章 君の罪は、僕の罪
「お願……
悟志さ……
止めて……っ」
涙が、後から後からハラハラと落ち、ラベンダーのシーツに濃い色の点を描いていく。
「僕が……もう嫌なのか……
だから剛と……っ」
悟志の動きが速さを増して私の身体が烈しく揺れる。
「あっ……あっあっ……
ヤメッ……」
「――菊野っ……!
僕は……
君を愛してる……
誰より愛してるんだ……っ」
悟志は叫ぶと同時に渾身の力で獣を中へと押し込み、熱い精を吐き出し、私も果てた。
「ああっ――」
「…………ッ!」
悟志は身体をブルリと震わせ、精を残らず出し切るかの様に腰を廻し、振った。
「……はあっ……はあ……う……うう……ああ……」
俯せになりシーツを掴み泣き出す私の背中に、悟志が被さって来て、反射的に震えてしまう。
「……僕が、怖いかい?
憎いかい?」
悟志は、今しがたまで狂った様に私を犯していた男とは思えない程、優しく背中から包み込む様に抱き締め、囁いた。