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愛しては、ならない
第4章 ボーイ・ミーツ・ガール





スウェットの上下を借り、応接室でココアを淹れていただいたりして私は恐縮してペコペコ頭を下げた。



「お洋服、乾燥機にかけていますから、もう少しで乾くと思いますよ」



「園長先生……
ご迷惑を……すいませんっ」



「ハハハハ……
見学に来た大人の方が、あんな風に派手に転ぶのを見たのは初めてです」



「……ですよね……」



恥ずかしくて、正に穴があったら入りたいというのはこう言う事なのだと思った。



びしょ濡れになった私を、遠くから剛も見ていた。


(バカな大人だと思われただろうな……
ああ、第一印象、最悪じゃない……)



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