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愛しては、ならない
第4章 ボーイ・ミーツ・ガール
「そうですね!
私も、剛さんの事を知らなくちゃ!
頑張って仲良くなります!」
私は意気込んで立ち上がりガッツポーズをした。
今思えば……
剛を見て感じた胸騒ぎは、自分が男の子に慣れていないせいなのだ、と思い込む事で誤魔化しただけだったのかも知れない。
けれどまさか、その頃は、私がそんな感情を抱く事になるとは夢にも思っていなかったのだ。
鼻息の荒い私に、園長は
「まあ、そんなに気張らなくても……
その辺は自然に任せましょうか」
と穏やかに笑った。