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愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③



暖かい陽射しが部屋のカーテンの隙間から入り込み、光の粒子がキラキラと漂うのをぼんやりと眺めている内に、急に瞼が重くなる。


最近熟睡出来なかったせいか、今日は調子が良くない、というか身体が怠い。


今日の入学式を励みに、気を張って来たというのに式の最中に倒れ、剛の挨拶の邪魔をし、その上恋慕に負けて彼に気持ちを告げてしまいそうになるなんて――


やはり私は、母親失格で、最低な女なんだ……



いや、最初から私は彼の母親になる資格も、彼を幸せにしようと思う資格も無かったんだわ……



不意に涙がじわりと滲むが、同時に欠伸もしてしまう。



ベッドの周りのカーテンが少し開いている。

(閉めよう……)


と思った瞬間、私は再び眠りに落ちた。
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