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愛しては、ならない
第25章 離したくない
胸の中に、甘やかでむず痒い不思議な想いが生まれて、俺を笑顔にさせる。
⎯⎯ああ、どうして貴女は俺をこんなに夢中にさせる?
組み敷かれて何をされるかもわからないのに、こんな時にも俺に優しさを向けてくれる。
頬を膨らませ、唇を突きだしてむくれる彼女から離れベッドから降りた俺は、上着を脱ぎネクタイを取り、ハンガーに掛けた。
シャツのボタンをゆっくりと外しながらベッドへ歩み寄ると、彼女はまた真っ赤に頬を染めて顔を逸らした。
「な、何故脱ぐの……」