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愛しては、ならない
第25章 離したくない
「抱き締めるのに、服は邪魔です……脱がしますよ、全部」
俺は、かつてない程に自分が猛るのを感じていた。
家で彼女に触れるのとは違う。
誰の邪魔も入らないホテルのベッドの上で、彼女を思いのままに抱くーー
そう考えただけで、獣は熱く充血し岩を貫くのではないか、と思うほどに硬く増大する。
ーーただ、一緒に居れるだけで良い、話をするだけでーー
そう思っていた。
つい先程までは。
彼女の気持ちを確めて、はっきりと無理だ、と言われたら引き下がるーー
そう思っていた筈だった。