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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
菊野が躊躇する素振りを見せるが、ゆっくりとその瞼を開ける。
俺を見た途端に頬を鮮やかに染め、途切れ途切れに呟いた。
「……剛さんは……っ……酷い……」
「……っ?」
俺が動きを少し緩やかにし、彼女の震える唇に触れると、拗ねたように彼女がそっぽを向いた。
「さっきも……今も……い、いきなりっ……!」
「嫌でしたか……?」
「――」
「俺にこうされるのが……」
俺は、彼女の手を握り締めると、腰をこれ以上ない程に深く沈め、そのまま回した。
「ああ、ああっ」
菊野が烈しく反応し啼いて、手を握り返す。
「く……っ……菊野さんの身体は……もっと、と俺にせがんでいます……っ」