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愛しては、ならない
第4章 ボーイ・ミーツ・ガール
剛はその痛みに戸惑いながら、言葉を投げつけた。
「下らない……」
「えっ?」
「つまり、あなたは自分の少女趣味を満たす為にここまで面倒な事をしている訳なんですね」
口をポカンと開けて、信じられない、という表情をしている。
「え……あ、あの」
剛は鼻をふんと鳴らす。
「大体、ここに辿り着くまでどの位の時間と費用を使ってるんですか……
あなたは可哀想な孤児を救ってあげるという正義感のつもりかも知れませんが……
そんな事をするくらいなら、全国の施設に寄付でもされた方が世の為になるのでは?」
きょとんとした表情のまま、固まってしまったかの様に動かないその人に更に畳み掛ける様に続けた。