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愛しては、ならない
第5章 戸惑いの始まり
「変な事じゃないわよ!健康な男子の成長の過程ってやつよ?
楽しみねえ……祐ちゃんかどんな男になるか……」
真歩は妖しい笑みを溢しながらアメリカンを飲んだ。
「……もうっ……
なんか、真歩が言うと何でも厭らしく聞こえるよ~!」
「その、剛さん?
仲良くなれそうなの?」
「う――ん……
どうかなあ……
祐樹と全然性格が違うし……
歳が離れてるから、祐樹がお兄ちゃん~て慕ってくれればいいけど……」
私は思わず唸り、こめかみを押さえた。
育った環境が余りにも違う二人が果たして上手くやって行けるのか。
やはり、大人の自分が一肌脱ぐしかないのだろうけど……
この間、あんな風に別れてしまったから気まずくて、施設に連絡を入れるのも躊躇してしまう。