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愛しては、ならない
第5章 戸惑いの始まり
前髪を一筋掴まれて、ツンと軽く引っ張られた。
目の前に真歩の魅惑的な眼差しがあって、何だかドキリとしてしまった。
「菊野、考えてる事が顔にダダ漏れ……ふふ」
「えっ?嘘っ」
バッグから手鏡を出して真剣に自分の顔を見ると、真歩が目の前で手をヒラヒラさせた。
「全く……
相変わらず菊野は思った事が顔に出るよね。
面白い位……
アッハッハ」
「う……
私に隠し事、無理かな……
隠し事なんかする予定ないけど……」
私の言葉に真歩はお腹を抱えて爆笑している。